こんにちは、かおる(脳脊髄液減少症と自律神経失調症もちの看護師ライター)です。

テレビで聞くのが当たり前となった“自律神経”

「自律神経失調症と言われたけれど、結局何なのかいまいちピンとこないな…」

という方はいませんか?

今回は「自律神経失調症の正体」について、私の体験を交えてご説明したいと思います。

自律神経とは?

自律神経とは、体が最適な状態(健康)を保てるように、全身のさまざまな機能を自動的に調節する神経です。

別名「生命維持のための神経」「内臓神経」。

少し難しいので、

「元気な状態を保てるように、体を微調整しているシステム」

とお考えいただけたらと思います。

人間の体には無数の神経が存在していますが、自律神経はその一つ。

自分の意思とは関係なく24時間働いている神経です。

自律神経は交感神経と副交感神経の2種類。それぞれ脳から背骨に沿って分布しています。

2つの神経でバランスをとっている

私たちの健康が保たれているのは、心身の状態を活発にさせる交感神経と、心身の状態を休ませる副交感神経がスイッチングをしてうまく働いているおかげです。

交感神経
「闘争と逃走」のシステム。

に活発になり、がんばるための神経です。

心と身体を緊張状態にさせ、ストレスに耐えられるようにします。

また、交感神経が働くと血圧や心拍数・血糖などが上ります。


副交感神経
「休憩と食事」のシステム。

心と身体を休ませるための神経で、や安静時に最も活動します。

そのほかに、消化・吸収を活発にして体にエネルギーを貯める役割も果たします。

食後に眠くなるのは、消化・吸収がすすんで体がお休みモードになるからです。

自律神経が乱れるとは?~自律神経失調症の正体~

交感神経・副交感神経がうまく機能しなくなり、健康を保つための微調整ができなくなってしまうことです。

これを、自律神経(のバランス)が乱れると表現します。

自律神経が乱れると心身に不調をきたした状態になります。これが、「自律神経失調症」です。

***

たとえば、仕事や学校を常に頑張りすぎて交感神経がいつもオンになってしまっている人。

気づけば副交感神経のスイッチが入りにくくなってしまい、休むことができません。

常に頑張りモードなのです。


その結果、夜眠れない、気分がすぐれない、内臓の動きが悪くなって食欲不振や吐き気、頑張りすぎによる頭痛・めまい・動悸など…と不調が増えていきます。

自律神経失調症の症状

とにかく心も身体もうまく働かなくなります。

【身体】
:胃酸過多・胃痛・吐き気・食欲不振、嘔吐

:腹痛・下痢・便秘・過敏性腸症候群・SIBO

心臓:動悸・息切れ・不整脈・起立性低血圧

その他:倦怠感・疲労感、頭痛・めまい・首肩凝り(緊張状態がつづくため)、過呼吸(交感神経が急激に過剰になるため)、息苦しさ、不眠・過眠、手汗など…


【心】
精神:イライラ、不安、抑うつ、情緒不安定

自律神経はトータルで考える

これはポイントです!自律神経と心身は相互に影響しあっています

たとえば様々なストレスが原因で心や身体が不調の時は、自律神経のバランスも乱れます

一方で、自律神経がうまく働かなくなってしまうと、心身に不調をきたすのです。

まさに、負のスパイラル。

***

ストレスの原因も精神・心理的、物理的、環境的ストレスと様々であるため一つとは限りません。

食事・人間関係・性格・気圧・骨格・トラウマ・有害物質…多くのストレッサーがあります。

※詳しくは

「メンタルだけではない!ストレスの4分類」

「ストレス対処の3つの視点」

***

自律神経失調症と言えば心療内科のイメージが多いですが、

心療内科で心のケアだけをしても、このスパイラルから抜け出すのは難しい。

心も身体も社会面も、全体的に考えてケアするのが実はいちばんの近道なのではないかと思っています。

私の体験(わりと重めの自律神経失調症です)

わたしは仕事柄、夜勤をやっていました。

その影響あって、昼と夜の切り替えがめちゃくちゃ。

不眠・頭痛・めまい・吐き気・食欲不振・腹痛・疲労感・動悸・胃痛・肩こり、情緒不安定、眩しさ、息苦しさ、異常な寒がり、立っていられない…全身に自律神経症状が出現。


私の場合は身体の症状がとにかく強すぎたようです。

それを精神力で乗り切っていたら、メンタルにも限界がきて…The END(笑)


私はもともと自律神経が弱かったのか…

仕事をする前から自律神経症状に悩まされていたので、今思うと心身ともにかなりのボロボロ状態だったと思います。


***


限界のまま頑張り続けたせいで自律神経失調症がみるみる悪化していったような気がして…。

脳脊髄液減少症にまで発展させてしまったのではないかなー…なんて勝手な憶測です。
(髄液と自律神経は深く関係しているので)

とにかく自律神経は無限に頑張れるほど強靭にできていません

がんばりすぎると自律神経のはたらきそのものが弱くなり、コントロールが不能な状態になってしまいます。

「無理のし過ぎは禁物」とはこのことをいうのでしょうね。

***

当時はなんの知識もなかったので心療内科に行きましたが全く薬は効かず…。

むしろ「意欲あるし、メンタルではないですね!」と念を押されたほど。

仕事やりたくて、人と遊びたくて仕方がなかったので。

(それはそれでおかしいかもしれないですけどね。)

そこで色々な治療法を試し…

鍼・整体・カイロ・首の低周波・栄養療法・点滴療法・ピラティス・ヨガ…

病院以外で20コ以上試した気がします。
効果があったりなかったり…。(ほかの記事で色々書いてます)

それでも自分に合うものを見つけて、ゆっくりゆっくり改善中です。

まとめ

・自律神経は「健康/体調をコントロールしているシステム」

自律神経は交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで私たちの健康を維持している

・自律神経失調症とは、自律神経がうまく働かなくなることで心身に不調をきたした状態

・人それぞれ多様な自律神経症状がある

・自律神経と心・体はお互いに密接な関係

・心と身体、両方をケアして負のスパイラルから抜け出そう!


****


以上、自律神経失調症の正体についてでした。

自律神経は乱れていない人の方が少ないと言われているくらい、とても身近な不調。

「私は大丈夫」と思わず、自律神経やご自身の健康について関心を持っていただけるとうれしいです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

参考文献:
*「人体の構造と機能」 著 エレイン.N.マリーブ,R.N.,Ph.D.

*「最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方」著:久手堅司
せたがや内科・神経内科クリニック院長(自律神経失調症専門)

最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方 (ACTIVE HEALTH) [ 久手堅司 ]

価格:1,628円
(2020/12/13 13:37時点)

→ビジネスパーソン向けに見えますが、自律神経失調症&脳脊髄液減少症の私でもさまざまな気づきをもらった本でした。