こんにちは、かおる(脳脊髄液減少症の看護師ライター)です。

「自律神経」

最近では身近なワードになっていますね。

ちなみに脳脊髄液減少症も、自律神経の病気のひとつです。

今回は「自律神経失調症と言われたけれど、結局何なのかいまいち…」という方に向けて。

自律神経の正体についてご説明します。

自律神経とは?

自律神経とは、体が最適な状態(健康)を保てるように、全身のさまざまな機能を自動的に調節する神経です。

別名「生命維持のための神経/内臓神経」

とはいえ難しい…!

「元気な状態を保てるように、体を微調整しているスイッチ」

とお考えいただけたらと思います。

たとえば血圧や脈拍、消化、排泄、睡眠、起床、体温・・・

ぜんぶ自律神経が調節してくれているんです。

***

人間の体には無数の神経が存在しています。

自律神経はその一つ。

自分の意思とは関係なく、24時間働いています。

自律神経は交感神経と副交感神経の2種類

場所は

・脳ー首ー背骨のラインに沿って

・↑から細かく枝分かれして内臓へ

つまり、「首・背骨を中心に、全身へ枝分かれ」です。

2つの神経でバランスをとっている

私たちの健康が保たれているのは、①交感神経(心身の状態を活発にさせる)と、②副交感神経(心身の状態を休ませる)のおかげ。

2つがスイッチングをして、うまく働いているのです。

①交感神経

▹「闘争と逃走」のシステム。

に活発になり、がんばるための神経です。

心と身体を緊張状態にさせ、ストレスに耐えられるようにします。

交感神経が働くと、血圧や心拍数・血糖などが上ります。

***

副交感神経

▹「休憩と食事」のシステム。

心と身体を休ませるための神経で、や安静時に最も活動します。

消化・吸収を活発にして体にエネルギーを貯める役割も果たします。

食後に眠くなるのは、消化・吸収がすすんで体がお休みモードになるからです。

自律神経が乱れるとは?~自律神経失調症の正体~

自律神経はどんなストレスにも影響を受けます。

※ストレスとは、精神的なものだけではありません(以下のリンク参照)

ストレスが過剰になると、交感神経・副交感神経のオン・オフがうまくいきません。

これを、自律神経(のバランス)が乱れると言います。

自律神経が乱れると、身体や心に不調が現れます。

これが、「自律神経失調症」です。

***

たとえば仕事や学校を常に頑張りすぎて、交感神経がいつもオンになっている人。

気づけば副交感神経のスイッチが入りにくくなってしまい、休むことができません。

常に頑張りモードです。

その結果、夜眠れない、気分が落ち込む、食欲不振・吐き気、頭痛・めまい、動悸…と不調が増えていきます。

自律神経失調症の症状

とにかく心も身体も調子が悪くなります。

・身体面

:胃痛・吐き気・食欲不振、嘔吐

:腹痛・下痢・便秘・お腹の張り

心臓:動悸・息切れ・不整脈・低血圧

その他:倦怠感・疲労感、頭痛・めまい・首肩こり、過呼吸、息苦しさ、不眠・過眠、冷え・のぼせなど…

***

・心理面

精神:イライラ、不安、抑うつ、情緒不安定

自律神経はトータルで考えるもの

自律神経と心身は相互に影響しあっています

たとえば

ストレスが原因で心や身体が弱っている時は、自律神経のバランスが乱れます

一方で、

何らかの原因で自律神経がうまく働かなくなると、心身に不調が生じるのです。

まさに、負のスパイラル。

***

ストレスの原因は、精神・心理的、物理的、環境的ストレスとさまざまです。

一つとは限りません。

不適切な食事、人間関係、疲労、気候、骨格のゆがみ、光・音、有害物質

挙げたらキリがありませんね。

※参考です

「メンタルだけではない!ストレスの4分類」

「ストレス対処の3つの視点」

***

自律神経失調症と言えば心療内科のイメージが多いですが、

心のケアだけをしても、スパイラルから抜け出すのは難しい。

トータルに考えて癒していくのが、いちばんの近道です。

私が10年闘病してわかった5つのポイント

私は、自律神経機能不全と言われたことがあるほど自律神経症状が強いです。

10年以上かけてどんどん体調が悪くなり、どんなに休んでも、50以上の病院を回っても、20以上の治療法を試しても…効果はイマイチ。

寝たきり生活も経験しました。

最近になって、重い自律神経失調症の陰に脳脊髄液減少症が隠れていることもわかりました。

詳しくは「プロフィール」をご覧ください^^

そんな私が長年の闘病歴を経てわかった自律神経を回復させるための5つのポイントをご紹介します。

どの話も奥が深いので、詳しく知りたい方はリンクをご覧くださいね。

①呼吸

自律神経を自力でコントロールできる、唯一の方法です。

元気な方でも、現代人のほとんどは呼吸が浅いです。

呼吸が浅いと脳に十分な酸素が行きませんし、睡眠の質が下がることに。

正しい呼吸ができている人ほど、自律神経がうまく働くんです。

私は胸式呼吸と腹式呼吸を習っただけで、すぐに電車に乗れるようになりました!(それまで10分が限界だったんです…)

体験】自律神経失調症の私を救った奇跡の話

【運動】自律神経を整えるにはまず「正しい呼吸」から

②骨格(姿勢)

自律神経の通り道を思い出してみてください。

首から背中に沿ったラインを幹に、全身に枝分かれしているのでしたね。

姿勢の要は、背骨です。

骨格(背骨)が歪んでいると、自律神経がうまく働きません。

おまけに胸椎(胸のあたりの背骨)の動きが悪くなるので、呼吸も浅くなり、睡眠の質も悪くなります。

【知識】骨格のゆがみ-ストレス-自律神経失調症の関係①

【知識】骨格のゆがみ-ストレス-自律神経失調症の関係②

【運動】ピラティスが自律神経失調症/脳脊髄液減少症に効くワケ

③髄液・水

脳脊髄液減少症でなくても、髄液と自律神経は深い関係があります。

とくに髄液の量・循環は体調に直結します

骨格の歪みを整えると自律神経系の調子が良くなるのは、髄液循環がよくなるからでもあるんです。

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そして自律神経がうまく働くには、一定以上の髄液量も必要です。

髄液を増やす最も簡単な方法は、水を飲むこと。

水を適切な量飲むようにしただけで体調が良くなる方もいるほどです。

より吸収を良くしたい方は、ミネラル豊富な塩を一緒に摂る、もしくは経口補水液がいいですね。

【知識】髄液とは?脳脊髄液減少症と自律神経失調症の関係

【知識】髄液の役割。不足するとどうなるか?

【知識】脳脊髄液減少症‐骨格‐髄液循環がカンケイするという話

【栄養】いい水を飲むことが脳脊髄液減少症と自律神経によいワケ

④食事(血糖値、亜鉛・Mg)

栄養の話も奥が深いです。

ベストなのは、「高たんぱく・低糖質・豊富なミネラル・良質な脂質」の食事です。

特に気を付けたいのは血糖値

血糖値の急上昇、急降下(血糖値スパイク)を防ぐ食事をすると、自律神経へのダメージが減ります。

メンタルの安定にもつながるんです。

【栄養】自律神経の不調を引き起こす「血糖値スパイク」とは?

***

次に自律神経にとって大事なのは亜鉛とマグネシウム

今話題になっている亜鉛欠乏

実は鉄欠乏と同じくらい、重要視されるべきものなんです。

亜鉛不足を解消しただけで自律神経失調症が改善した、という報告があるほどです。

「栄養」自律神経には欠かせない。亜鉛のチカラ

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マグネシウムは神経の興奮を沈め、身体を緩める性質があります。

常に緊張モードの方には必須のミネラルです。

【栄養】マグネシウムは自律神経に重要な必須ミネラル

⑤安心・癒し

やはり心を癒すことも大切です。

心のダメージも自律神経の不調に響くからです。

キーワードは「安心」

(ポリヴィーガル理論が参考です)

皆さんは心からの安心の感覚がわかりますか?

安心を知っている人の方が、自律神経の基盤が安定していると言われています。

多くの方は、家族・パートナー・大切な人を想像されるのではないでしょうか…?

スキンシップなんかも、とっても大切です^^

まとめ

・自律神経は「体を健康に整えるスイッチ」

自律神経は交感神経と副交感神経の2つ。バランスよく働くことで私たちの健康を維持している

・自律神経失調症とは、自律神経がうまく働かなくなり、心身に不調が出ること

・自律神経症状は人それぞれ

自律神経と心・身体はお互いに関係している

・自律神経のポイントは①呼吸②骨格③髄液④栄養⑤安心

・体をトータルに癒して、負のスパイラルから抜け出そう!


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以上、自律神経失調症の正体についてでした。

自律神経は乱れていない人の方が少ないと言われているくらい、とても身近な不調。

「私は大丈夫」と思わず、自律神経やご自身の健康について関心を持っていただけるとうれしいです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

参考書籍:

「人体の構造と機能」 著 エレイン.N.マリーブ,R.N.,Ph.D.

*「最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方」著:久手堅司

せたがや内科・神経内科クリニック院長(自律神経失調症専門)

 

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→ビジネスパーソン向けに見えますが、私の闘病生活のターニングポイントとなった本です。

*「自律神経の新常識」著:久手堅司.2021

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*脳脊髄液減少症を知っていますか 著:篠永正道

 

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脳脊髄液減少症といったらこの医師。

内容は脳脊髄液減少症についてですが、自律神経についても詳しく書いてあります。

*レジリエンスを育む ポリヴィーガル理論による発達性トラウマの治療 キャシー・ケイン

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心理学の観点から、安心と自律神経について書かれている本です。

1年前にアメリカから日本にやってきた新しい考え方。

個人的に、とても勉強になりました。