こんにちは、かおる(脳脊髄液減少症の看護師ライター)です。
「つらい時、困ったときは一人で抱え込まずにSOSを出しましょう」
だれでも一度は耳にしたことのある教えではないでしょうか?
正直、私はこの教えを信じていました。
完全に助からなかったとしても、だれかにSOSすれば何かが変わる、と。
しかし最近、脳脊髄液減少症の厳しい現実を身をもって感じます。
きっと自律神経失調症や慢性疲労症候群など、原因不明で治し方が明確でない病気もそうなんじゃないかな…
※もしかしたら、私だけかもしれません。
この病気の皆が、私のようとは限らないので気を悪くされないでくださいね。
◉目次
「助けて」が届かない
体調が悪いとき、普通なら何かしらの対処法というものがあるはずです。
しかし、脳脊髄液減少症や自律神経失調症の大きな特徴の一つ。
治し方がわからない
私の場合は、体調が悪い時に効く薬が少ないです。
基本的に頭痛は薬なし。
猛烈な吐き気も薬は効かず。
血の気が引きすぎてどうしようもない時も、昇圧剤の効果がいまいち。
○○をしたらラクになる!という体験をしたことがありません。
病院に薬をもらいに行く知人に対して、
薬ってそんなに効くの?
と思わず聞いてしまうくらい。
***
体調が悪すぎて身の置き所もない時、SOSを出しても、私を助ける方法は誰にもわかりません。
医師も言葉を失ってしまいます。
それを知っている私は、気が付いたら助けを求めなくなりました。
心の中では「助けて」と叫び続けていても、周りが困ってしまうだけだから。
どんなに嘆いても、私が楽になる訳ではないから。
「助けて」がどこにも届かないんです。
心のSOSも消えていく
私はいつも思います。
辛い症状に振り回される毎日。ほとんど家にいて誰にも会わない生活。
それでも今できることをやって、できる限り楽しんで…
そんな自分に嫌気がさして、「助けて」と心の中で叫んでしまう。
***
でも。
私がつらそうにしすぎてしまうと、ぶつけられた相手は困ってしまいます。
私を想ってくれている人ほど、悲しませてしまうんです。
「私に良くなってほしい、少しでも助けてあげたい。でも…助けてあげられない」
その気持ちが痛いほど伝わってくるから。相手が大切だから。
***
だから私は「助けて」とは言いません。
自分の深い闇や苦しみを言いすぎないようにしています。
正確には、長年の闘病生活で言えなくなっちゃった方が大きいかな。
最近は気丈にふるまうエネルギーがなくなってしまったので、発する言葉を無くしてしまったけれど。
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とにかく相手が私を想ってくれている気持ちをキャッチしたい。
感謝したい。
本当に、ありがとうでいっぱいです。
それなのにこんなに体調悪くて、心も救われきれなくて、申し訳ない気持ちもいっぱい…。
いったいどうしたら…「2つの鍵」
助けてほしいけど、助からない、助けてと言えない。
こんな悲しい現実があるんだ・・・。
どうしたらよいのか、実は私にもわかりません。
ただ個人的に、
・自分の未来(できれば幸せな)を信じ続けられること
・自分の心の中に、拠りどころを持っていること
この2つを持っている人は、強いです。
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この本を読んで学びました。
自分の経験を通して、実際にそうだとも感じています。
「夜と霧」という本、ご存じですか?
私が学生時代の時に読んで衝撃を受けた本。
「人間の本質的な精神の強さ」に気づかせてくれます。
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価格:1,650円 |
どんなに辛く苦しみの底にいても、人間の強さの可能性を信じたくなる1冊です。
本気の絶望を経験した人であれば、余計に心に響くものがあると思います。
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まとめ
「助けて」と言いたいのに言えない私の、ちょっと悲しい現実を書かせていただきました。
それでも周囲に感謝して、自分の未来を信じて、なんとか越えたいところです。
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余談ですが、私は体調を崩してから、読書の楽しさを知りました。
少しずつ少しずつ、読むんです。
一人ぼっちを感じた時でも、本に救われたりもしますよ。
だからブログで書評のようなものを書いて、色々な本をご紹介したいなぁと考えています。
年内には実現したいな。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。