こんにちは。かおる(脳脊髄液減少症の看護師ライター)です。

脳脊髄液減少症で一番のカギとなる「髄液」。

この病気の人にとっては髄液は命と同じくらい大切な存在ですね。

(もちろん、脳脊髄液減少症でない人の健康にとっても髄液は大切です!)

今回は「髄液の役割」「不足したらどうなるか?」について簡単にご説明します。

髄液の役割2つ

髄液とは、脳と脊髄を覆うように循環している体液。(血液がろ過されたものです)

1日に500ml程度つくられていて、3~4回/日入れ替わっています。

参考:「髄液とは?脳脊髄液減少症と自律神経の関係」

①脳のクッション

イメージはパックに入ったお豆腐です。脳は神経や血管により、頭蓋骨につなぎとめられています。

生きていくため。脳は何としても守らなくてはなりませんよね。

脳は髄液で覆われ、閉ざされた空間の中にあるのですが、

一定の容量で満たされた髄液の中、ぷかぷか浮かんでいることで衝撃から守られているのです。

②脳と神経の栄養

髄液は老廃物を外へと押し出し、たえず巡ることで脳と神経のエネルギーとなります。

脳と神経に十分な栄養を届けるには、髄液の「質」「量」「循環(巡り)」の3つが大切です。

「質」…
質の良い髄液を作るためには、十分な栄養素が必要です。

髄液は血液のなかまであるため、食べたものが血液に影響するのと同様に、良い髄液にはバランスの良い食事が大切になります。
※参考:「脳脊髄液減少症には栄養が大切」

「量」…
脳脊髄液減少症の診断指標のひとつに「RI残存率」というものがあります(20%未満で脳脊髄液減少症)。体がどのくらい髄液を保てる状態なのかを調べる検査です。

脳脊髄液減少症の天敵といえば「脱水」。髄液を一定量保つことが、脳と神経のはたらきに深くかかわっています。
※参考:「水を飲むことが脳脊髄液減少症に良いワケ」

「循環」…
髄液がうまく巡るためには、筋肉・骨格が関係しています。骨格のゆがみは背骨が中心です。

髄液は背骨のラインを覆うように巡っているため、骨格(背骨)がゆがんでいると髄液の通り道を邪魔してしまいます。

鍼治療カイロプラクティックなどで不調が改善するのは髄液循環が良くなるからでもあります。

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骨格と同じくらい大切なのが運動

運動と言っても激しい運動ではなく、「動き」という意味です。

呼吸をして胸郭や胸椎(胸の部分の骨です)が動くのも、立派な運動ですよ!

背骨を動かすことでより髄液の循環がよくなり、脳と神経にうまく栄養がいきます。

ピラティスが自律神経や一部の脳脊髄液減少症(漏れが酷い方はお勧めしません)に効くのはこの原理が関係していますね。

参考:「骨格と脳脊髄液減少症/自律神経失調症の関係①」

髄液が不足すると…?

ここまで来て、髄液と脳と神経が深く関わっていることがおわかりでしょうか?

髄液が不足すると、脳と神経がうまく働くなることにより、さまざまな症状が出ます。

▹頭痛(その他痛み)

髄液が減ると、脳をつなぎとめている神経や血管が引っ張られることによって、頭痛をはじめとする痛みの症状が出ます。

▹大脳の機能低下

大脳は前頭葉・側頭葉・頭頂葉・後頭葉の4つに分かれています。

それぞれ役割が異なるのですが、詳細を書くと難しくなってしまうので、今回は割愛させていただきますね。

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思考力・記憶力の低下、頭がぼーっとする感じ、感覚障害(視覚・聴覚)、メンタルの不調

脳脊髄液減少症でこれらの症状がでるのは、髄液が減ることにより大脳の機能が低下しているためです。

精神症状は心の問題と言われていますが、実は大脳も大きく関係しています。

どんなに心を強く持っていても、大脳が栄養不足では、メンタル不調は避けられないことなのです。

▹自律神経失調症

自律神経は、脊椎(背骨)のラインを通っていて、そこから枝分かれしてさまざまな臓器まで伸びている神経です。

自律神経の幹となる部分は髄液に覆われているため、

自律神経の栄養源は髄液がメインと言っても過言ではありません。

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自律神経と骨格が相互に関係しているように、自律神経と髄液も大きく影響し合っているのです。

そのため髄液が少ないと栄養が不足しているということなので、自律神経の機能も弱くなってしまいます。

脳脊髄液減少症と自律神経失調症が似ている(併発する)のはこのためですね。

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(おまけ)

人間の体は髄液が減ると、髄液の代わりを送り込んで補充しようとします。

その補充要因が、「血液」です。

髄液が少ない人が脱水になりやすい仕組みです。ますます脱水は避けたいですね!

まとめ

髄液の役割は①脳のクッション②脳と神経の栄養

・脳と神経を栄養するためには髄液の「質」「量」「循環(巡り)」が大切。

・髄液が不足すると頭痛(痛み)、大脳の機能低下、自律神経失調症が起こる

・減った髄液を補充するのは血液。脱水を防ぎましょう!

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以下、参考文献です。

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脳脊髄液減少症の症状が多彩な理由が、なんとなくおわかり頂けるとうれしいです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。