こんにちは、かおる(脳脊髄液減少症もちの看護師ライター)です。
脳脊髄液減少症の方に大切なのは、いうまでもなく髄液。
髄液に必要なのは、水、そして栄養です。
そこで今回は、脳脊髄液減少症の人に栄養療法が重要である理由と消化の基本である胃の強化法についてかんたんにご説明します。
◉目次
髄液の「質」を決めるのは栄養
髄液は血液のなかま。血液がろ過されたものです。
※詳しくは「髄液とは?~脳脊髄液減少症と自律神経失調症とのカンケイ~」
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髄液は脳や神経に栄養を届けるはたらきがあります。
髄液にとって大切なのは、量と循環、そして「質」。
質の良い髄液を産生するには血液と同様、食事から十分な栄養を吸収する必要があるのです。
すべての始まりは消化から
どんなに栄養バランスの良い食事をとったとしても、消化が上手くできなければ吸収・代謝(栄養素がエネルギーとして使える形になること)できません。
消化の基本は胃。胃は消化に大きな関わりがあります。
胃で消化されて初めて、吸収できるカタチになるのです。
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脳脊髄液減少症や自律神経失調症で自律神経が弱っている方は、消化力が弱っている人が多いです。
なぜなら自律神経と胃腸の機能はつながっているから。
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(私の話)
実は私も色々と栄養に気を付けた食事をしているつもりでした。
しかし…何を食べても消化がうまくいかない!
たんぱく質がよいと言われて多めに食べるようにしても、嘔吐か下痢です(笑)
消化する力が無く、消化液さえも出ない状態だったのです。
消化力の指標のひとつであるペプシノーゲン検査(消化酵素がどれくらいあるか)もかなりの低値。
何を食べても変わらないわけです。
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自律神経の弱い方々には、食べ物を気を付けるだけでなく消化力を高めるケアも必要ですね。
まずは胃を大切にしよう-胃を守る4つのポイント-
胃が影響を受けているものは、以下の4つ。
①自律神経(ストレス)
…さまざまなストレスで自律神経が弱っていると、胃腸の動きも悪くなります。
ストレスの管理をして、減らせるものは減らしましょう。
※参考:「ストレス対処の3つの視点」
②食べるもの
…バランスの良い食事はキホンです。消化に必要な胃酸はたんぱく質でできています。
食事に意識して取り入れられるといいですね。
また、酵素は胃の負担を軽減してくれます。おすすめはキャベツや大根おろしです。
※参考:「脳脊髄液減少症/自律神経失調症にはバランスの良い食事」
③筋肉・筋力
…胃は平滑筋という筋肉でできています。腹筋を鍛えると胃が活性化されます。
運動も必要ということですね。
参考:「ピラティスが脳脊髄液減少症/自律神経失調症に良いワケ」
④血流(循環)
…消化には十分な胃酸と水が必要です。
水は髄液を増やすためではなく、消化を促すためにも必要です。運動と合わせて、十分な血液と髄液の循環が胃の強化にもつながります。
まとめ
・髄液の質を決めるのは栄養
・栄養を吸収するためにはまずは消化から
・消化の基本は「胃」
・脳脊髄液減少症や自律神経が弱い人は胃腸が弱い傾向にある
・胃を守る4つのポイント
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結局は運動・栄養・メンタル・ストレスなどの基本を大切していくことだと思います。
基本だからこそ中々難しいこともありますが、
少しずつ変えていけるといいですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。