こんにちは、かおる(脳脊髄液減少症もちの看護師ライター)です。
「人間が悩む原因の割が人間関係」と言われているように、
たとえ健康であっても、人との関わりは複雑で悩ましいもの。
理解が得られない病気なだけに、周囲とのかかわり方に悩んだことはありませんか?
私はあります。
人と関わるのは大好きなはずなのに、“自分が病気であること”が邪魔をする…。
病気のことをどのように伝えたらよいのか、頭を抱えてばかり。
自分の失敗で大切な人を何度失ってきたことか、わかりません。
そこで今回は、脳脊髄液減少症やその他の不調と長年付き合う筆者が考える
“周囲とのかかわり方”についてご紹介したいと思います。
私なりの心構えなので、気楽に読んでいただけるとうれしいです。
◉目次
●ほんの少しのユーモア&気遣いの心がけ
どんなに苦しくても大切だと学んだこの2つ。
人間はあまりに荷が重すぎると抱えきれなくなってしまうものです。
自分も人間、ですが相手も人間です。どんなに器の大きい方でも、悲観的な感情や事実を全面にぶつけられると背を向けたくなることもあるのです。
もちろん、辛い時は誰かに話したほうがいいと思います。
がまんは良くありません。
どうぞ、ほんの少しだけユーモアを持って、受け取る相手の立場もちょっぴり考えてみてください。
相手への気遣いはきっと伝わるはずです。
そして“尊重”という形で自分に返ってくるでしょう。
●勇気をもって…!カミングアウトはお早めに
カミングアウト問題。
この病気の方は誰もがぶつかったことのある難題ではないでしょうか。
実は私も、これに関してはまだまだ修行中です。
私は自分の体調のことが言えず、かといって周りに合わせることもできずに疲れてしまうことが多いです。
もしくはカミングアウトが遅すぎる。
黙っているのがどんどん苦しくなって…余裕ないままに爆発。
そして相手に引かれ、結局自分の傷が深くなるというパターンが得意です…(笑)
しかし、“自分そのものの魅力”を見てくれている人であれば、受け入れてくれるはず。
自分が相手を信じることができれば、大丈夫なはず。
逆に“体調が悪い”という条件だけで去るような人は、自分にとってもそれまでの相手だという事です。
もちろんこのような人もいるのは事実なので、負けない心を持ちたいところです。
頭ではわかっていても、実際は本当に難しい…。
それでも!
“体調が悪い”という事に引け目を感じすぎて、自分の価値を自ら下げないようにしてほしいです。
好きでこうなっているわけではないのですから。
私自身の課題でもあり、みなさんへの願いです。
●余裕のない自分を感知し、伝える
みなさんが思い浮かべる“余裕のない人”とはどのようなイメージですか?
私が想像する余裕がない人は
視野がとても狭くなっている!近寄りがたい!
このような印象です。
辛いとき、余裕が無くなるのは誰もが一緒です。この病気になると尚更だと思います。余裕どころではありませんね。
それでも、余裕のない自分に気づいてみてください。
すると、一時の感情を重行くままに爆発させることが無くなります。
そして、“余裕がない”ということを相手に伝えてみてください。
きっと相手を傷つけて後悔するようなことも無くなります。
適切に伝えれば、相手は受け取ってくれるはずです。
●まとめ~人と繋がる喜びを諦めない~
私はあまりの体調の悪さや抱えるものの多さに、
完全に自分を見ることしかできず、多くの人を失いました。
それまでの関係だったと割り切ればそこまでなのですが、
やはり大切な人が去っていくのは悲しいです。
もし自分が元気だったらそんな風にはならなかったのに…
自分の苦しさ理解してもらえたらこんなに爆発することもないのに…
と何度も悔しく思いました。
だからこそ、これまでの失敗を糧にしたい。
そう思います。
ほんの少し工夫をすればきっと自分なりの程よい距離がみつかるはずです。
もちろん自分を押し殺してまで周囲に気を遣う必要はありません。
自分が苦しくなってしまうから。
頭の片隅に置いておくだけで大丈夫!
気づいたら効果を発揮してくれるはずです。
人との関わりは本当に素敵です。
たとえ病気でも、みなさんが周囲との素敵な関係を、諦めずに築けますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。